前編の『GOOAPPLE 3G レビュー編』に引き続き、分解と改造編をお届けします。
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筆者の手元に届いた端末は、全体的に〝中国だなー〟という感じで組み立てが汚かったので、分解して調整し直すことにしました。基剤やワックスなどの油ジワが残っているなどの状態は今の日本の工業製品では考えられませんが、GOOAPPLE 3Gに関してはそういう状態です(iPhone 4もここまで酷くはないものの出荷時点で揮発工程が終わっておらず、液晶が汚いなどと当初言われました)。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi99cBWMSvI13mn_a4oYidZL7yCej30Bo-O6DZv9ucP4K79AIMb45y3UOKc_PkJWLzjvkB99LmvZamC7cVGAQMpB_9CjnKY_G6usgplMw-gaYTdRrU4AsEXwNPoPPAQrDJ85whRSxS2kg/s288/R0011146.jpg)
分解方法はいたって簡単です。iPhone 4と同じくドックコネクタ左右のネジ(海外版の初期型と同じプラスです)を外し、バックケースを上にスライドすると内部にアクセスすることができます。この端末の内部的な名称は〝845〟のようです。筆者のボードにはリビジョンらしき〝V.2.1〟という番号も併記されていました。
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外見はそっくりですが内部的には設計がだいぶ異なります。メインボードを外すために必要なのは、ボード上と(iPhoneで言うところの)ラウドスピーカー上のプラスネジを合計8本外すことと、ボードの右上と左下のフラットケーブルを外すことです。
ラウドスピーカーの下にもメインボードへフラットケーブルが通っているので、そこに注意しながらラウドスピーカーのフレームごと持ち上げると、アンテナの境界線あたりからごそっと外れます。
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メインボードの裏をひっくり返すと、microSDカードスロットが見つかります。SanDisk 8GB Class 4らしきものが刺さっていましたが、真正品かどうかはわかりません。試してはいませんが、ラインアップとして32GBのモデルもWeb上で見つけられるので、少なくともmicroSDHCの上限までは認識できるようです(SDXCへの対応は不明)。近接/環境光センサが正面向かって右上に見えます。
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フロントユニット(ガラスパネル+デジタイザ+フロントフレーム)とミドルユニット(液晶+ミドルフレーム)を分離することができます(埃が混入するので注意してください)。フロントフレーム(黒い部分)とミドルフレーム(金属の部分)の間からスクレイパーを差し入れてツメを外すと、比較的簡単に分離できます。
筆者の手元の端末はデジタイザ側に油分が大量に付着していましたが、この手の油分は台所用洗剤を1滴垂らしたコップ1杯の水などでたいていは拭き取れるのでお試しください(もう少し濃くてもよい)。残った水分は、眼鏡拭きなどのマイクロファイバーや不織布などで拭き取ってください。
改良
ここから先はDIYの世界です。より完璧を目指せますが、自己満足でしかありません。
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イヤースピーカーのメッシュが貼られていなかったので、iPhone 3GS用のものを流用して貼ってみました(4のものはもう少し目地が細かい)。フロントユニットを前面から温めるなどして、いったんフレームからガラスパネルを剥がす必要があります。
インカメラの位置がずれていたのでメインボード上で調整しました。両面テープで貼り付いています。メインカメラとLEDフラッシュの覆いも調整しました。前者はメインボードとカメラユニットを接着し、後者は両面テープを剥がして調整するとよいです。
液晶が2ドットぶんほど上にずれて表示が隠れていたので、剥がして移動させました。ミドルフレームにガイド上の突起があるのですが、これが邪魔になるので削らないと下げられません。これはおそらく個体差なのではないかと思います。また、ガラスパネルの塗装に表示部分への余裕がないことも一因だと思います。
バックケースの換装
おそらくみんなやりたいことはこれなんじゃないかと思います。公式フォーラムもこの話題で持ちきりです。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjUGLR9N9gK0c48WzN8XGHApK9fb4ZtnhTPObCrAjs0CZBpJSDvEish3sDZE-5RpmGByjyV_7MNSymUqiwwUopvO7CE55DeZgpGmqzzpMwSJuPqgGkjBxbAsxLgCKZsE7f9NUkcefl-UQ/s288/R0011140.jpg)
バックケース自体にiPhone 4との直接の互換性はありませんが、ガラスパネルのサイズはほぼ同一です(実際にはGOOAPPLE 3Gのほうが0.05mmほど小さいですが、無視できる範囲です)。このため、バックケースのフレームからパネルを剥がすことができるのであれば、Apple純正品と相互に入れ替えることが可能です。筆者の手元の端末は、標準のガラスパネルのコーティング全体に拭き取ったような跡が残っていてとても汚く、換装は必至という状態でした。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjQl8JiBah0h4JidOMH5anaFE-jBX4ZmiC9FzE5NAOKfjv5REHXSNMEM47jnyPWNrnFkyCVkMqjNDh885jbwMQUy77Uw7egheuFkVirmYQKfBu1I88T96SVAKrhTimEwnxEWDxH1KYs-g/s288/R0011133.jpg)
パネルは粘着材で固定されていますので、フレームから剥がすためにヒートガンを使います(なければヘアドライヤーで代用可能)。ヒートガンでパネルを温めて粘着材が柔らかくなったら、境界からスクレイパーを差し入れて少しずつ剥がしていきましょう。力を掛けすぎるとガラスが割れるので注意してください。
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GOOAPPLE 3Gのガラスパネルには2箇所、シートアンテナが装着されています。これも粘着材で留まっているので、パネル自体と同じように加熱して剥がして新しいパネルに移植してください。移植に失敗していると、携帯電話ネットワーク/Wi-Fiともに受信感度が著しく低下します。
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ガラスパネルを剥がしてシートアンテナを移植したら、フレームを正しく平らにのばして接着し直せばOKです。
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3Mの電子機器用の両面粘着シートが入手できればよいですが、東急ハンズなどでも扱っていないところがあって、若干入手性がよくありません。若干厚みが増しますが、ニチバン『ナイスタック』の強力タイプなどでも代用可能です。
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正しく換装して組み上げると、もうほとんど区別できません。筆者自身もそこら辺に端末を投げ置いておくと間違えます。
次はハレーションの酷いカメラのLEDフラッシュを改善してみましょう。
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