MacBook Proの光学ドライブは使わないので、取り外してSATA HDDへ換装したのでその手順を記しておきます。筆者はMacBook Pro 13-inch (Mid-2010)への換装実績を元にこのエントリを執筆していますが、Aluminium Unibodyを含むMacBookや15/17 inch MacBook Proでも同様に換装できると思われます。
換装後は、メインドライブIntel X-25M G1 160GB + サブドライブ HGST Travelstar 5K320 320GB 5K500 500GBという構成です。
光学ドライブを取り外してHDDへ換装するためのキットとして、MCE Technologies『OptiBay Hard Drive』などが存在しますが、光学ドライブ自体を再利用(OptiBayにはそのためのUSB接続ケースが付属)する気がないのと、この製品はそもそもほとんど売っていないので、別のアプローチで換装を模索することにしました。
ThinkPadのオプションとして、Lenovo『ThinkPad Serial ATA Hard Drive Bay Adaptor III』 (43N3412) というベイアダプタが売られており、これの端子形状はMacBook Proの光学ドライブと同一です。また、アダプタ自体の〝ケースとしての形状〟も純正ドライブとほぼ同一ですので、これを加工してMacBook Proへ収めることにしました。価格もOptiBayの1万円超に比べて43N3412は3000円程度なのでとても安価です。
加工すべきポイントがおおまかに3点あって、アダプタごとそのまま内蔵するために使用する場合は、端子側の突起と裏面の切り欠き・外接面の加工をしなければ収まりません。分解して端子のみ使う場合は(ネジを外して分解する以外の)ほぼ加工の必要がありません。
端子側の突起はそのまま切り取ればOKです。プラスチック鋸などがあると楽だと思います。
裏面の切り欠き部分は、LCDへ繋がるフラットケーブルと干渉するため、ケーブルが通る程度に角を丸めればOKです。
外接面は2点加工をするとよくて、まず本体側のネジ穴と干渉する部位を削り取る必要があるのと、本体のバックケースと干渉する角を落とす必要があります。また、サイドの固定用ピンを取り外すとよりいいかもしれません。
最後に、本体側に両面テープで接着されている光学ディスク挿抜口の防埃シートがアダプタと干渉するので、これを剥がします。
これでアダプタごと本体に収まります。
ただし、純正ドライブがフロントパネルを省略することで通常製品より5mmほど短くしてバックケースとの干渉を防いでいることと比べて、Lenovoのアダプタはそのような加工がないため、バックケースとの干渉を完全に防ぐことは出来ません。このため、きちんとネジを締めても0.5mmほど浮くことになります(ほとんど気にならないレベルですが)。
また、光学ドライブの挿抜口を何らかの形で塞がないと、サイドからキーボードライトの光源が漏れ光ることになります。挿抜口の高さは3mmなので、気になる向きにはゴム板などを加工して埋め込むといいのではないでしょうか。
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