Nokia Booklet 3Gを買ってSSDへ換装したので、その記録を書き留めておきます。
ブートスクリーンは画面いっぱいのNokia端末でおなじみのNokiaロゴです。サウンドロゴでないのとアニメーションしないのがとても口惜しい。
Intel Atom Z540 + US15W/GMA500なので、OSX86の夢を見るのが比較的容易です。ただし、ディスクI/O周りが若干怪しくてよく死ぬので、これをもう少しマシな方向で解決できそうであればまた別途記事をまとめようと思います。
Nokia Booklet 3Gの主記憶媒体は1.8インチのHDDです。ただし、microSATA端子なので対応する製品が非常に少なく、事実上Intel X-18MシリーズかSAMSUNG製品に限られます。X-18Mは日本国内では非常に入手性が悪いので、選択肢としては事実上SAMSUNGオンリーに絞られます。また、SAMSUNGでも比較的入手しやすいのは64GB SLCの『MCCOE64G8MPP-0VA』1製品のみとなります。2010年6月現在では2万円台前半でした。
このSAMSUNG SLC SSDと同規格のものはLenovoのThinkPadファミリで採用されていて、Lenovo Japanの公式ショッピングには128GB SSDのオプションもラインアップされています。価格が張りますが(2010年7月現在で12万超)これを購入して換装というのもひとつの手です。
元から入っている東芝の120GB HDD『MK1235GSL』(5mm厚)と比較すると、MCCOE64G8MPP-0VA (9mm厚)は非常に背が高いです。このため、このケースのままではNokia Booklet 3Gに内蔵することが出来ません。ケースのネジ4本を外して分解すれば、基板のみの状態で本体に収めることが可能です。
Nokia Booklet 3Gは、外側にはまったくネジ穴が露出していないデザインです。分解に着手するにはまず、上の画像で赤く示したキーボードとヒンジの隙間にクレジットカードなどを差し入れて2本の大きなツメを外します(ACアダプタとバッテリーは外しておきましょう)。この2本が固いため、結構大きな力が必要です。このツメ2本が外れればキーボードの上端中央部が浮き上がるため、そこから指などを差し入れて両端の小さなツメを外すことが出来ます。下端の青で示したツメと左下にあるフレキシブルケーブルに注意してください。
すべて外れるとこのようにひっくり返せます。システムボード側の端子を緩めてフレキシブルケーブルを外すと、キーボードを取り外すことが出来ます。
次に相手すべきはキーボード下部に配置されている放熱板です。このネジは少々特殊で、T6トルクスです。携帯電話などにも使用されていますので、入手性はそれほど悪くないと思います。
緑色で示したネジ7本を外し、紫色で示したアルミシールの下部を剥がせば外せます。本体の左右フレームに若干引っかかっているので、中央部をたわませるように持ち上げるといいのではないでしょうか。注意すべきは下端にあるミゾを這っているマイクとスピーカーのケーブルです。事前にピンセットなどでキーボード側へ避けておくと、放熱板の端でうっかり切断するなどの悲しみが発生せずに済むと思います。
画像ではもうHDDを取り外してしまっていますが、赤枠内にシリコンゴム製のシールドで守られたHDDが収められています。特に固定などはされていないので、下部にあるフレキシブルケーブルに注意しながらコネクタを抜き、HDDを取り外しましょう。
シールドだけ再利用して、基板を剥き出しにしたSSDを収めます。あとは逆の手順で組み立てればOKです。キーボードの(最初に外した)ツメがうまく収まらなくてちょっとイライラしたりするかもしれません。
OSのインストールには、通常のUSB接続のCD/DVDドライブやUSBメモリ、Netbootなどが使えます。このあたりは他のPCと変わらないので省略します。
なお、液晶側の分解時も基本的には似たような感じで、バックプレート側の白(黒|青)いNokiaロゴのある全面プレート部のツメを外して内部パーツにアクセス可能です。
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