MacBook Proになってから、ATOK 2010 for Macのプロセスが死んで変換できず、入力ソースのメニュー表示が『..........』になる現象に悩まされていました。
この状態に陥ると、すべてのキー入力が受け付けられなくなり(キー押下時にエラー音あり)、マウス操作で入力ソースをATOK以外に変更するまで何も出来なくなります。
ATOK 2009にダウングレードしても解決せず、ATOK 2008なら問題が起こりません。OSごと再インストールして最小限の環境を構築しても直りません。何が悪いんだろうと思っていたら、思わぬところに原因がありました。
ATOK 2010が死ぬのはどうやらATOKプラグインマネージャが悪いようだ、という点は『コンソール』のクラッシュログからも把握できます。ATOK 2008にはプラグインマネージャが存在しないために問題なく動くようです。
ここでクラッシュの原因になっているのは com.apple.HIToolbox で、クラッシュを解決するために /Library/Preferences/com.apple.HIToolbox.plist や ~/Library/Preferences/ByHost/* を消すなどの対策があるようですが有効打にはなりませんでした。
ところで、iTunesも起動するぶんにはいいのですが、Podcastを聴こうとしたり環境設定をしようとするとクラッシュします。これも『コンソール』でクラッシュログが見られます。
こちらは TSLicense (net.telestream.license) が原因でクラッシュしています。このクラッシュについてはFairPlay周りのライセンスに関する何かが狂ったのかもしれないし、QuickTimeと関係の根強いiTunesなのでこのときにはそれほど気に留めていなかったのですが、さらに別途クラッシュしたアプリケーションでここが問題の要なのではないかと思い至りました。
今度は以下のように、入力ソースやTSLicenseにそれほど関係のなさそうなPhotoshop Elements 6やPhotoshop CS 5が、同じTSLicenseを原因としてクラッシュしています。iTunesのときと同じく net.telestream.wmv.import が原因のひとつとして挙げられています。
ここでようやく、TSLincenseに関連する何かのコンポーネント(特にWMVに関する何か)が怪しいのではないかと思い至って検索してみると、 http://discussions.apple.com/thread.jspa?threadID=2382659 にiTunes 9.1が起動しなくなった件の対策が載っています。ここでは原因として『Flip4Mac』が挙げられており、Flip4Macのアンインストール→再インストールで解決した、とされています。
果たして筆者は、マイクロソフト公式の推奨どおり http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/products/windows-media-player/wmcomponents に従って『Flip4Mac WMV』をインストールしています。これをいったんアンインストールして再インストールすることで、ATOK 2010が使用できなかったりiTunesやAdobeのプロダクトがクラッシュする問題は解決しました。
Flip4Macのインストール前後で何らかの依存関係が壊れてしまうのか何なのか根本的な原因はよく分かりませんが、TSLicenseがHIToolboxへ影響を及ぼし、そこからAppKitやIMKitといったコアフレームワークがクラッシュしてしまうのが問題となっていたようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿