iPhone/iPad向けのBluetoothキーボードと言えば大変ニッチな市場ですが、フルサイズだったりスライド式だったりする製品は多くリリースされているにも関わらず〝小型〟で〝パンタグラフ式〟のキーボードというのが実はこの製品しかありません。ソフトバンクBBがIODATAから供給を受けて販売するソフトバンクセレクション『SB-KB02-CPKB/BT』を紹介します。
念のためお断りしておくと、〝ソフトバンクセレクション〟とはありますが、KDDIのiPhoneでも問題なく使えますのでご安心ください。
ソフトバンクグループはヒールでありながらもよくiDevicesの周辺環境を整備しようとしているな、と思います。
この製品、ソフトバンクBBから販売されているものはiDevices向けにカスタマイズされていて、対応した特殊キーが追加されているのですが、IODATAから太古の昔にリリースされた類似型番の『CPKB/BT』はiDevices向けのカスタマイズはおろかASCII配列ですらありません。
そんなカスタマイズを入れたからかどうなのか、古くからある製品のラインアップである割には価格は8,980円と若干お高めです。ただし、年末年始の福袋などに多く入れられたからか、オークションなどでは安価に落札されている様子が見受けられます(※参考)。
タイプ感は大変しっかりしています。サイズ感も相まって昔のOASYS Pocket 3やLibretto(2桁シリーズ)などを彷彿とさせます。フルサイズキーがいいとか親指打ちがいいとか、そういうセカイのためのものではありません。ミニマムなコンピュータが好きだった人にはグッと来るのではないでしょうか。
左上にはキーボードの表示/非表示トグルキーやホームキー、再生コントロールが並びます。なお、ホームキーを素早く2回押してApp Switcherを出すなどの操作もできます。
左下には[fn][ctrl][shift][cmd]と並んでいて、特に[shift]の位置が特殊です(ところで、Apple的には[control]ですよね?)。[shift]だけは慣れる必要があります。
右側の[return]キーがASCII配列っぽくない縦長です。これを普通サイズの2つのキーにして、下側を[shift]にしてくれるとよかったですね。
よい点としては、4方向のカーソルキーが独立していることと[-]が独立して存在することが重要です。
海外メーカー主導のこの手のキーボードだとハイフンは省略されがちで(英語をはじめとする諸外国語では、まず手で打たないわけなので)、日本語を入力する際の長音符に苦心します。ここをちゃんとしてきた点は、さすが日本企業だなと思います。
右上の電源ボタンや本体の質感は大変よいです。中国製などの安物ではこうは行かないなという行き届いたデザインです。
ところで、iPhoneを組み合わせて使う場合はiPhoneを何かに立てかけないといけません。
面倒なのでどこかで見たことがあるようなギミックのケースを、無印良品『ジーンズのラベル素材で作ったブックカバー 文庫本サイズ』を利用して作りました。
どこかで見た機構を再現するためのマグネットはなかなかうまい磁力のものがなくて、外付けです。
ちょっと手作り感溢れますが、裏側までこのようにカバーしています
べろっとひっくり返してマグネットを留め合わせるとどこかで見た感じになります。置き方としては、このような感じでiPhoneを立てかけます。
ふだんは使わない再生コントロールキーが、ちょうどいい具合にiPhoneをグリップしてくれます。筆者愛用の『ATOK Pad』でも安定して文字入力ができます。
iOSのキーボードサポートがもう少し優秀になって、カーソルキーやスペースキーやtabキーでSafariをだらだらブラウズできたらなー、と思わないでもありません。
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